英検1級 リスニング 攻略法(4) Part3対策は表を作る
Part3とその他のパートの違い
今回の記事の内容は英検1級・英検準1級のリスニングの傾向と対策です。
TOEICや大学入試その他のテストでそのまま使用できるテクニックではありませんのでご注意ください。
前回までにリスニング攻略法として3つ紹介しました。
前回はPart1・2・4の先読みテクニックを紹介しましたので、今回は残ったPart3の先読みテクニックを紹介します。
Part3とその他のPartの違い
英検1級・英検準1級のPart3の特徴は以下の2つです。
1 放送前にSituationやQuestion、選択肢を読む時間が10秒ある。
2 放送を聞き、Situationに合うものを選択肢から選ぶ。
条件については金額や日程、希望が述べられることが多いですね
さてPart3対策で何がPart1・2・4と違うかというと
ここだけ内容真偽問題ではない
ということです。
Part1・2・4に関しては実質的に内容真偽問題であるということを以前に紹介しましたが、Part3は違います。
Part1・2・4では該当する部分を聞けば放送と合っていれば正解、合わなければ不正解と判断できます。一方でPart3ではほとんどの場合1も2も3も4も全て放送の中で提案されるのです。(たまに「3はお勧めしない」なんて言われることもありますが)
単純化するとこのような感じです。
状況:屋根が雨漏りするので修理したい。上限は1000ドル。一時しのぎでは困る。
選択肢
1 屋根の穴を塞ぐ。
2 屋根を張り替える。
3 屋根の煙突を撤去する。
4 屋根の塗装をする。
放送では「1は800ドルだけど5年くらいしか保たない。2は900ドルかかるが効果は永続する。3は…」と流れますので、それぞれの条件を聞き出してSituationと一致するかどうかを確認します。
ここで
確認している間にどんどん放送が進んでわからなくなるんだよね
という人が多いのではないでしょうか。
そこで先読みのテクニックを駆使します。
Part3対策その1 状況を整理する
つまり、どうすれば放送に集中できるかがポイントとなります。
それには
選択肢の横に条件を書きましょう
たとえばこんな問題があるとします。例によって過去問をそのまま貼ると問題があるようですので、似て非なる問題で許してください。
Situation: It is Tuesday morning. You are at the airport and waiting to catch a flight from Sydney to New York. You have an important meeting at 10 a.m. in New York tomorrow. You hear the following announcement.
Question: What should you do first?
1 Go to the Blue Star Airlines counter.
2 Take your luggage to the check-in counter.
3 Ask a Dream Sky Airlines representative.
4 Report to Gate 18.
まずはSituationからキーワードを拾いましょう。
特に要注意なのは金額・日時・場所です。
今回は、1.今が火曜の朝であること、2.飛行機でニューヨークに行きたいこと、3.明日午前10時にニューヨークにいる必要があること、の3点がポイントになりそうです。
逆に言うと「空港にいる」とか「シドニー発」、「アナウンスを聞く」というのは気にしなくていいですね。判断に迷ったら選択肢との関係も見てください。全て空港内の出来事ですので無視してよいことがわかります。
それから
first「最初に」とかnext「次に」も気にしなくて大丈夫です
では今拾った情報を目立つようにしておきましょう。
これでかなり聞きやすくなりました。
が、せっかくなのでもう一工夫しちゃいましょう。
Part3対策その2 選択肢の横に条件をメモ
それは選択肢の横に条件をメモしておくのです。
自分にとってわかりやすければ日本語でも英語でも略語でも構いません。
このように選択肢の横に条件を書き加えると一目瞭然。ここに聞き取った条件を書いていけば確実に正解を見つけられます。
この一手間がPart3の正解率をグッと引き上げます。
メリットの1つ目は
放送に集中しやすくなります
聞くべき情報が一箇所に集まっているので、あれこれ考えている間に放送を聞き逃す可能性が減ります。
特に「明日」とか「3日後」とかは放送を聞いていると計算する余裕がないので、具体的な日付や曜日もかいておきましょう。
メリットの2つ目は
消去法型に対応できます
Part3では最初に2つの選択肢が条件に合うと言ってから、最後の最後にもう1つ条件が加わって正解が決まるパターンがあります。
単純化するとこんな感じです。
Situation:水曜か土曜日に写真教室に通いたい。道具は持っていない。予算は月に50ドル。
1 人物写真コース
2 初心者コース
3 風景写真コース
4 現代アートコース
放送が8割終わった時点で、曜日の関係で人物写真コースが消え、予算の関係で現代アートコースが消えて、初心者コースと風景写真コースが残ります。
あれ?どっちも合ってるけど?
と思っていると最後に一撃が待っているのです。
「道具を持っていない場合、初心者コースと風景写真コースでは10ドル追加となります。人物写真コースと現代アートコースでは道具をお貸しします」
ここでそれぞれの予算をメモしてなければ運を天に任せるしかありません。
ですが、予め何をチェックするか書いておけば、このように追加の情報にも対応できます。
数値は◯✕だけでなく、具体的にメモしておきましょう
そうそう。最後にもう1つ。
どんなに店員さんが熱心に勧めてもSituationに合わない選択肢は不正解です
1つでもバツがついたら、その選択肢は不正解と思って間違いありません。
・situationと選択肢を見比べてキーワードを拾おう。
・選択肢の横に条件を書いておこう。
・金額や日数等の数値は具体的にメモしよう。
皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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— すたっぐびーとる (@stagenglish) 2019年11月15日