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40代&独学でもまだまだ英語力向上中。8年間(25回)の過去問分析から得た英検1級の攻略法を公開中!

英検1級 リスニング 攻略法(3) 先読みのテクニック

選択肢は2~4語で主旨がわかる

今回の記事の内容は英検1級・英検準1級のリスニングの傾向と対策です。
TOEICや大学入試その他のテストでそのまま使用できるテクニックではありませんのでご注意ください。

 

前回までにリスニング攻略法として2つ紹介しました。

www.kuwagata-eng.com

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今回はいよいよ英検リスニング問題の先読みのテクニックについて紹介したいと思います。

せっかく先読みしたとしても漫然と目を通しただけではそれほど効果は期待できません。
全部の選択肢を一度訳して理解したとしても、実際に問題が始まってみるとすっかり頭から抜け落ちてしまうこともあります。

 

英検1級・英検準1級のリスニングで何が難しいかというと

気がついたら放送が終わって、ポイントを聞き逃した

とか

選択肢読んでる間に次の問題が始まっちゃった

という2つではないでしょうか。

 

英検リスニングの先読みで重要なことは2つです。
①選択肢を見て、放送中に聞き分けるのが難しそうな語句を目立たせておく。
②キーワードになりそうな語句を目立たせて、文の意味を一瞬で把握できるようにする。

 

では、細かく見ていきましょう。

 

先読みテクニックその1 聞き取れなさそうな語句にチェック

まずは選択肢の英文で

この単語が流れてきたら頭がフリーズしそう

という語句をチェックします。
僕はそういう語句を四角で囲うことにしています。

 

特に注意したのは以下の3つです。
・固有名詞(人名・地名・商品名)
・見覚えのない単語、聞き取れなさそうな語句

 

TomとかNancyとかthe U.S.のような聞き慣れた固有名詞なら問題ありません。


しかし2018年第2回のYolandaなんて知らないと「え?今の何?」となりそうです。


2017年第1回のDamian Spearsは姓名だと知らないと

Damian spears???ダミアンの槍???あ、きっとDamian sparesだ

と、この部分が主語+動詞と勘違いしてしまう可能性があります。


また僕が受けた2019年第2回ではPart2でpancreas「膵臓」が出てきたのですが、このときには

pancreasって見たことあるけど何だっけ?

という状態ですっかり忘れてしまっていました。


こういう知らない単語、忘れてしまった単語も四角で囲って一瞬で目に入るようにしておきます。こうすれば放送で流れてきても

pancreasはさっき選択肢で確認した単語。名詞なのは間違いないね
と処理しやすくなります。

 

先読みテクニック2 選択肢の重要語句にチェック

 

次に選択肢からキーワードを拾います。

これには2つの目的があります。
その1 キーワードを目立たせてリスニングに集中しやすくする
その2 文の意味を一瞬で把握できるようにする。

 

大体選択肢1つあたり2~4個の情報をおさえると選択肢の特徴がほぼわかります

 

たとえば次のような選択肢があったとします。(本当は過去問をそのまま使いたいのですが、禁止事項のようなので似て非なる文で許してください)
1 He thinks Dr. Lloyd is too busy.
2 He thinks his wife is ill.
3 He thinks his doctor should run more tests.
4 He thinks his doctor must be mistaken.
この場合、このようにチェックを入れます。

f:id:amanojakuwagata:20191217055041j:plain

まずDr. Lloydは固有名詞なので四角で囲っておきます。

あとは重要な語句だけを抜き出して丸で囲みます。
1はDr. Lloydがtoo busy
2はwifeがill
3はhis doctorはmore testsすべき
4はher doctorはmistaken
どうですか。これだけで意味が通じませんか?

shouldは?mustは?と気になるかもしれませんが

細かい部分は気にしなくて大丈夫です

たとえば放送で女性がI’m going to repair my car.と言っていたとして、She is going to repair her car.「修理するつもりだ」が正解で,She needs to repair her car.「修理する必要がある」は不正解ということがあるでしょうか。
まずありえません。

肯定・否定、現在・過去・未来が一致するか確認すれば十分です

 

ひょっとしたら

いやいや、この問題は簡単でしょ

と言われるかもしれませんが

あとは選択肢が長くなっても同じです

 


ではこのような選択肢だとどうでしょう。

Her business clients appreciate the high-quality information she provides.

 

Her business clientsで重要なのはclientsだけですね。仕事の顧客か法律問題の依頼主かなんてところで正解・不正解にはなりません。
appreciateは微妙なところです。丸で囲んでもいいですし、つけなくても構いません。肯定的に評価しているということだけ確認すれば十分です。
the high-quality information she providesはinformationだけあれば十分です。クオリティの低い情報をappreciateすることはありませんし、informationをprovideするのは当然のことですから。

なので、この選択肢の場合はこのようになります。

f:id:amanojakuwagata:20191217055159j:plain

結局clientsがinformationをプラスに評価したということが聞き取れれば正解、聞き取れなければ不正解という話なのです。

 


ラストにもう1つ例を挙げましょう。

 

Technological obstacles may prevent it from ever being built.

 

Technological obstaclesはtechnologyに関する問題であることが読み取れれば十分です。なのでtechnologicalだけ丸で囲みます。
may preventはpreventだけを目立たせておきましょう。mayだろうがwillだろうが大きな意味の違いはありません。
it from ever being builtは建築に関することと分かれば十分なのでbuiltだけ丸で囲みます。

最終的にこうなります。

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Technologicalでbuiltをprevent。どうでしょうか?この3語で放送内容と一致しているかどうか判断するには十分ではないでしょうか。

 

繰り返しますが、英検の選択肢の場合は

2~4語程度を抜き出せば文の趣旨はわかります

このように、先読みはただ意味を確認するだけではありません。
第1の目的はキーワードや馴染みの薄い語句が目に入りやすくすることです。
そして第2の目的は次に読んだときに選択肢の意味を一瞬で捉えられるようにすることです。

最初はどこに注目していいのか、どのくらい時間がかかるのか把握するのが難しいと思いますが、過去問6回分で練習すれば確実に精度が上がります。

もし足りなければジャパンタイムズ社の最短合格!リスニング問題完全制覇で演習をするといいでしょう。

まとめ

次回は今回取り上げなかったPart3対策についてご紹介したいと思います。

 

まとめ

・先読みの目的1…キーワードを目立たせる。

・先読みの目的2…選択肢の意味をわかりやすくする。

・実際にキーワードを分析して精度を上げよう。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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