英検1級の時間配分 難問を切り捨てる勇気を持とう
難しい問題は捨てると最初から決めておく
以前にリスニング関連の記事やリーディング関連の記事でも書きましたが、僕は英検1級に合格する最も効率のよい方法は
難しい問題を捨てる勇気
だと思っています。
残念ながら実際に受けるまではどこに難問があるかわかりません。
それは語彙問題かもしれません。
長文かもしれません。
英作文かもしれません。
リスニングかもしれません。
近年の英検は分野ごとの配点は全て1点です。
難しい問題を捨てて易しい問題、標準的な問題を確実に正解するのが最も効率がよいのです。
長文は設問ごとに時間配分を決めよう
特に長文ではこの作戦が重要になります。
一般的に大問3の長文は35分(500wordsの2題を10分ずつ、800wordsの1題を15分)で全10問を解くのが理想的だと言われています。
1分間に150語読めるとして、本文を読むのに3題で合計12分程度、内容に馴染みがないものもあるので余裕を見て15分かかるとします。
すると設問にかける時間は10問で20分です。
つまり2分間考えて解けない問題は難問と割り切って捨てていけば10問全てに余裕をもって目を通すことが可能です。
もちろん「捨てる」と言っても完全に諦める必要はありません。
一通り終わって時間が余れば読み直せばいいのです。
素直に順番に解いていくとどうでしょうか。
10問中の2問が難問で、答えを絞るのに6分ずつかかるとします。
残り8問は20分-(6分×2問)=8分で解くことになります。つまり1問1分で解いていなれければタイムオーバーです。
難問が最後に固まっていれば問題ありませんが、そうとも限りません。1題目や2題目に相性の悪い長文がくることもあります。
難問に時間をかけるだけ後ろの問題にかける時間が短くなります。
余裕がない状態で問題を解くとどうなるか…もうおわかりですね。
「問題が難しかったらどうしよう」と考えている時点で間違っているのです。
難問は必ずどこかにあります!
繰り返しになりますが、いかに難問に時間をかけずに、確実に易しい問題、標準的な問題を正解していくかが重要なのです。
英作文を解く順番にも注意
はっきり言います。
英作文は実力が半分、運が半分です。
たった1つのテーマしか勉強しなかったとしても、その1つのテーマが出れば高得点がとれます。一方で100個のテーマを勉強したとしても、101個目のテーマが出れば苦戦します。
英作文のテーマが楽勝だったとしても、激ムズだったとしても対応できるように準備しておくべきなのです。
つまり
英作文にもその他にも確実に答えられるように時間配分しましょう!
僕は英作文を解くタイミングを5つ想定していました。
1 試験開始直後
2 大問1の語彙問題が終わった時点
3 大問2の空所補充が終わった時点
4 大問3の長文読解が終わった時点
5 リスニングの先読みが終わった時点
この5回です。
僕は、脳は無意識に並列処理するという説を信じています。
学生時代の経験として、数学のテストでわからない問題を後回しにしたら試験終了前に答えがわかったという経験が何度もあるからです。
ですから、まず試験開始直後に英作文のテーマを確認して書けそうなら書く。アイディアが浮かばなければ暫く放置して思いつくのを待つ、という作戦を立てていました。
ひょっとしたら語彙問題に何かヒントになる文があるかもしれません。
長文問題にヒントがあるかもしれません。リスニングの先読みで何か思いつくかもしれません。
最悪、何も思いつかなくても仕方ありません。語彙、長文、リスニングの先読みには十分に時間をかけたので、英作文の評価が多少低くてもカバーできているはずです。
実際に2018年第2回の英作文ではトピックにa university degree in the humanitiesという語句が含まれていて、受験者がこの意味がわからずにライティングの成績が軒並み低かったそうです。
ちなみに「大学の人文科学の学位」という意味で、設問全体で「大学の人文科学の学位は今日の世界で妥当性を失ったか」というなかなかヘビーな問題でした。
しかも厳密にはhumanitiesは「人文科学」であって、社会科学(法学、政治学、経済学)とも違うそうなので「(理系に対して)文系学部の学位は…」と解釈した場合は減点になっているかもしれません。
もし僕がこの回に受けていたとしたら、トピックを正しく理解できていたとしても高得点をとれていた自信がありません。
・難問をあっさり切り捨てられるように設問ごとの時間配分を決めよう
・英作文は思いつくまで放置。最悪の場合はほかの分野で確実に稼ぐ
皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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— すたっぐびーとる (@stagenglish) 2019年11月15日