くわがたEnglish

40代&独学でもまだまだ英語力向上中。8年間(25回)の過去問分析から得た英検1級の攻略法を公開中!

英検1級 リーディング 攻略法 (1)解説と全訳を限界まで読まない

リーディング対策に即効性はない

 

今回からリーディング対策について紹介したいと思います。

申し訳ないですが、リーディングに関しては、正直リスニングやライティング、スピーキングで紹介したような即効性のあるテクニックはあまりありません。

ただ、リーディングの勉強をする中で多少なりとも学習効果を上げる方法はあると思います。

 

限界まで全訳や解説を見ない

まずは

とにかく読み進めるトレーニングをします

 

僕は英検準1級を受けると決めたときから英検の公式HPで過去問をダウンロードしておきましたので、受験直前には8年、24回分の過去問が手元にありました。

もちろん、この過去問を中心に勉強を進めていったのですが、一つ困ったことがありました。

 

公式HPには全訳と解説がありません(当然ですが)

 

しかし、一見デメリットとしか思えない全訳・解説なしという状況ですが、本番が近づくにつれてこれこそが読解力アップの秘訣だったと断言できるようになりました。

 

ある程度リーディングの勉強を進めた人ならわかると思いますが、英検1級の長文は相性があります。

 

学校で先生に聞いたことだったり、仕事や家庭に関わる内容だったり、あるいは趣味で調べたことかもしれませんが、知っている話が出たときは超ラッキーです。

こういうときは読んだ瞬間に内容が理解できます。選択肢を見るまでもなく「こういう内容が書いてあるのが答えだろうな」なんて想像できたりします。

 

一方で苦手分野や未知の知識に関する話題が出たときは悲惨です。

ゆっくり1語ずつ日本語に訳しても理解できないときがあります。

日本語には訳せたつもりなのに内容が理解できないなんて意味不明な状況になることもあります。

 

そして本番でどちらが出るかは運次第です。ですから

わからないところはわからないまま、読み進めるトレーニングも必要なのです

 

全体の意味がわからないと問題が解けないかというと、そんなことはありません。

英検1級の長文問題は1題につき3~4問ありますが、そのうちの1~2問は全体の意味がわからなくても正解を選べるようになっています。この1~2問を確実に正解できるようにするためには、たとえ長文全体の意味がわからなくても読み進めて設問の答えを探す訓練をすることが効果的なのです。

 

解ける問題・解けない問題の感覚を掴む

このトレーニングを繰り返すと、長文のどこに解答のヒントとなる部分があるのかが大体把握できるようになります。

Part2の空所補充であれば空欄の前後2~3文、Part3の内容把握であれば質問文の語句を含む箇所の前後2~3文にアタリをつけてとにかく穴があくほど読みます。ここで

何回読んでも答えのヒントになる部分がない(泣)

なんてことが多々あると思いますが、実はその経験が重要です。とにかく何度も読み返してください。

 

消去法でも何でもいいです。とにかく答えを1つに絞ってください。

見つけたら模範解答だけ見て、不正解なら解説を見ずに再びその根拠を探してください。

 

え?解説見ないの?

と思われるかもしれませんが

解説を見なくても自力で根拠が見つかる問題かどうかを見極めることが重要なのです

 

リスニング攻略法(1)でもお話ししましたが、トータルの得点を上げるには捨てる部分をあっさりと捨てる覚悟が重要です。

リスニングでは「時間が来たら次の問題に頭を切り替える」ことが重要です。

そして長文問題では「解説を見なくても自力で根拠を見つけられそうか」という感覚を身につけることです。

 

8年分の過去問を解いてつくづく実感したのは

難しい問題が後ろにあるとは限らない

ということです。意外と1題目・2題目の500 words長文に強敵が隠れていたり、3題目の800 words長文があっさり解けたりすることも結構あります。

 

ですから僕が長文演習をする際は問題を次の5つにカテゴライズします。

レベル1 自力で答えを見つけて自信もある。

レベル2 自力で答えを見つけたが、自信はなかった。

レベル3 自力では不正解だったが、正答がの根拠は解説を見なくても理解できる。

レベル4 自力では不正解で、解説を読めば理解できる。

レベル5 自力では不正解で、解説を読んでも理解できない。

 

普段からレベル分けすることで、本番でもどの難易度か予測できます

(もちろんHPからダウンロードした過去問には解説がないのでレベル4か5かは判別不能でしたが)

 

英検では易しい問題も難しい問題も配点は1点です。

まずは問題を一通り最後まで解いてレベル1の問題を確実に得点すること、そして時間をかけるならレベル2やレベル3の問題です。

レベル4やレベル5の問題は本番ではまず解けません。

解けたとしても英作文やリスニング先読みの時間を削ってしまいます。

「時間がかかる」と思ったら捨てるのも作戦の1つです。

 

またレベル4をレベル3に、レベル3をレベル2に、レベル2をレベル1に近づけるには、解説を確認する前に自分で根拠を見つける練習をすることが重要です。

解説を読んで分かった気になっても実力は上がりません。

 

とことん自分で答えの根拠を探してください

そうすることでどこが注目ポイントなのか目星がつくようになってきます。

 

どうしても見つからなかったら全訳だけ先に読みましょう。

ここまで考えに考えてから読む全訳は格別です。

勘違いして覚えていた単語や見抜けなかった構文など、自分の弱点が一気に見えてきますよ。

 

ちなみに僕はmisledという単語がmisleという動詞の過去形・過去分詞だと思い込んで正答が見つけられなかったことがあります。

mislead-misled-misled「誤解させる」の活用は一生忘れません。

 

まとめ

・限界まで全訳や解説を見ないほうが読解力が上がる。

・常に問題の難易度を意識しよう。

・根拠は自分で見つけてこそ読解力アップにつながる。

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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