くわがたEnglish

40代&独学でもまだまだ英語力向上中。8年間(25回)の過去問分析から得た英検1級の攻略法を公開中!

英検1級 二次試験対策 自作カードで特訓

 

以前に英検1級の二次試験対策にオンライン英会話を使ったことについて書きましたが、今日からはそれ以外にスピーチやQ&Aに向けて準備したことについて1つずつ紹介したいと思います。

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アーギュメントカードを使って反復練習

僕は英検1級の二次試験の勉強の中心の中心は英作文に引き続きジャパン・タイムズ社の最短合格!英作文問題完全制覇(以下英作文完全制覇)を使いました。

色々と中途半端に手を出すよりも、1つの本を完璧にしたほうが絶対に強いと思ったからです。

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 過去記事でも書きましたが、「そもそも自分の意見ってどうやって言えばいいんだろう」という状態だった僕は英作文完全制覇の和文英訳から入りました。

そして3周目か4周目だったと思いますが、和文英訳の練習の一環として英作文完全制覇をベースにアーギュメントの暗記カードを作ったのです。

 

たとえば英作文完全制覇にはこのようなコンテンツブロックがあります。

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これをもとにインクジェットプリンタ用の名刺用紙の表面にコンテンツブロックのタイトルを、裏面にコンテンツブロックの英文を入力しました。

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カードでスピーチの練習する効果

カードの最大の効果は、細切れの時間で自分の意見を言う練習ができること、そしてランダムに練習できることです。

一次試験の1か月前からはひたすらこれを使ってアーギュメントを自分の言葉で言う練習です。

会社の休み時間などにカードを数枚適当に選んでアーギュメントが言えるか確認していました。

丸暗記してしまったものもありますし、自分の言葉や自分の意見に書き換えてしまったものもあります。とにかく

1つカードを見たら何でもいいから1つのアーギュメントを3文以上言う

というノルマを課してひたすらぶつぶつと英文をつぶやいていました。

 

短時間で効果を出すならポイントを絞って記入

ちなみにこのカードですが、「全部のコンテンツブロックを覚えよう」とか「裏面にコンテンツブロックを完全に書き写そう」というのは

1年(以上)後に合格できるように頑張ろう!

という人にのみお勧めします。せめて半年は必要ではないでしょうか。

一次・二次を問わず直近の試験には間に合わないと思います。

 

もし僕が今から10日後の二次面接に向けて準備するのなら

①スピーチ練習でうまく言えなかったアーギュメントを優先的に練習する

②表面にはアーギュメントの最重要ポイントのみ書く

③裏面にはポイントとなる語句やデータだけを書く

というように使うと思います。

 

たとえば次のアーギュメントを今から覚えたいとします。

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まず表面に「日本の女性管理職の少なさ」とだけ書きます。

そして最初は裏面を白紙にしておきます。

表面の「日本の女性管理職の少なさ」を見て3文または30秒以上何か言えればOKです。そのまま裏面は白紙にして数日後にまた言えるかどうかを確認します。

うまく話せなかったら、どのような内容を言えば良かったかのポイントだけ書きます。

たとえばlow compared to other developed nations / 10% of management positions / 1% of senior executive-level positionsくらいがあれば十分ではないでしょうか。

日本語で「他国と比べて低い」「管理職10%」「シニア・エグゼクティブ1%」と書いてもいいと思います。

 

量は自信に変わる

最終的に僕はコンテンツブロック212個+サンプルエッセイからの抜粋58個、そしてジャパン・タイムズ社のHPにひっそりとアップされているボーナスPDFからの30個、計300個のアーギュメントをこのやり方で覚えました。

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もっと効率的なやり方もあったと思います。

しかし1冊やりきった、1冊分の内容を自分のものにできたという自信が英検1級の合格に、そしてその後の向上心につながったと言っても過言ではないと思っています。

英検1級二次試験 面接体験談 その3 Q&A編

英検1級二次試験の面接の体験談の最終回、今回はQ&Aについて書きたいと思います。

前2回の体験談はこちら。

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1問目~答えが思い浮かばず苦戦

前回はスピーチに手応えを感じたところまで書きましたが、得意の環境問題なのでQ&Aも多分イケるだろうとタカをくくっていました。

 

甘かったです。英検1級の面接官をなめてはいけません。

 

スピーチの中で大企業は環境を破壊してきたとのことですが、では大企業は利益を確保しつつ、環境への悪影響を改善するために何をすることができますか。

…あ、そっちか。電力ならいくらでも思いつくのに…。ヤバい。思いつかない。仕方ないので伝家の宝刀を抜きます。

Excuse me. Could you say that again?

はい。時間稼ぎです。

 

質問を繰り返してもらいますが、いい回答が思いつきません。頭が真っ白になりかけています。仕方がないので、更に時間を稼ぎます。

それは難しい質問ですね。大企業にとって利益を確保することと、環境への悪影響を減らすことはどちらも非常に重要です。そこで…

もう何でもいいや。とにかく何か言おう。

環境に優しい素材を優先して使うようにするべきです。例えば木材を使えばコンクリートアスファルトよりは害は少ないでしょう。

今思い出しても恥ずかしい…。もう少し格好いいことは言えなかったのかと思います。

 

 

2問目~面接官が使ったキーワードが聞き取れない

次にネイティブ男性からの質問です。

現在は多国籍企業が増え、これらの企業は複数の国で活動しているために政府による規制が適用できないケースがあると思いますが、どうしたらよいと思いますか

うわ、これまた一筋縄ではいかない問題を出してくれますね。さすが英検1級の面接官です。

それは難しく、また興味深い質問ですね。あなたがおっしゃる通り、それらの企業に規制を適用するのは難しいです…

とりあえず返答が思いつくまで時間を稼ぎます。えーと、政府がダメなら消費者かな。

ですから、消費者がそのような企業からは製品やサービスを購入しないという意思表示をすることが重要です。

ほ、なんとかうまく切り抜けられたかな。ところが!

So, you mean customers should ***** ?

 

大ピンチ!一番大事なキーワードが聞き取れない(泣)

Sorry?

もうちょっと言い方があったんじゃないだろうか…。

Customers should boycott?

あ!ボイコットか!良かった聞き取れた。

Yeah! That’s right.

あ!油断してYeahとか言っちゃった。そこはYesと言わないとダメですよね…。できればExactly!とか言えるといいんでしょうけど。

でもネイティブ面接官がウンウンと頷いてくれたのできっと大丈夫でしょう。

 

3問目~時間オーバーだけど喋り切る

気を取り直して第3問。

では発電による温暖化を防ぐために、消費者は何をすることができますか。

これは大丈夫。

やはり節電の意識を持つことが重要です。使用していない部屋の照明を消す、使っていない電化製品のスイッチを切るようにするべきです。そして…

ここでタイムキーパーから4分経過が告げられます。やばい!このままだとアーギュメントが弱い。ダメ元で最後にねじ込みます。

最新の製品を使うこともよいアイディアです。例えば私はこの夏に洗濯機を買い替えましたが、新しい洗濯機は古いものに比べて電力も水も使用量がはるかに少なくなっています。

ここまで言わせてもらったところで終了です。Q&Aで時間稼ぎをしすぎたために3問で終わってしまいました。

 

最後に何か言われましたが正直覚えていません。

ただ、少しでも印象をよくしようと最後に

I enjoyed talking with you. I had a great time! Thank you very much!

と中学生レベルですが、ポジティブに挨拶をして退出しました。

 

二次試験を振り返って

とにかく面接官のお二方が終始にこやかに聞いてくれたおかげで実力は出せたと思います。

トピックカードと面接官、両方のクジ運に恵まれた二次試験でした。

 

ちなみに二次試験終わった直後のツイートがこちら。

 

それから発表までの9日間は物凄く時間の流れが遅かったですね。

 

そして運命の11月12日。ここ10年間で一番心臓がバクバクした瞬間でした。

 

今振り返ると、この程度で英検1級に受かるのかという気もしなくもないですが、更に高みを目指すための通過点ということで良しとします。

英検1級の二次試験を受ける皆さん、いつかは英検1級を取得したいと思っている皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。

英検1級二次試験 面接体験談 その2 2分間スピーチ編

英検1級二次試験の面接の体験談の2回目です。前回は前泊して、早めに受付を済ませた話をしました。

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今日はフリートークと2分間スピーチについて書きたいと思います。

 

フリートークでちょっと失敗

僕の面接室は日本人女性&ネイティブ男性のペアでした。
日本人女性に座るように言われて早速自己紹介です

My name is ****.

My name is ****.

そしてお約束のMay I have your name?が…来ません。何か言われると思っていたのですが言われなかったので、不自然な間が空く前に自分から言わないとダメですね。

My name is くわがた. Nice to meet you!

とにかく笑顔で。ハキハキと。にこやかに。視線を合わせてコミュニケーションとりたいオーラを出します。

そして日本人女性から

Nice to meet you too. Could you tell me about yourself?

と聞かれたので、仕事の話をします。身バレ防止のため詳しい内容は割愛しますが

I've been working for a ****. I'm in charge of *****. I’m proud of my job because I can contribute to the society through ****.

となるべくポジティブに話すことを心がけました。

そしてネイティブ男性からは

What’s your hobby?

ここで痛恨のミス。想定問答として「今どんな気持ちか」「当日のどうやって会場に来たか」「面接に来ていなかったら何をしていたか」については練習していたのですが、なんとこの単純な質問の回答を用意していなかったのです。しかも面接前は英検の勉強ばかり。そうでなくても子どもたちの相手ばかりで、自分の趣味に充てる時間なんてありません。

えーと、読書です。歴史物をよく読みます。特に好きなのは…(やべ、戦国時代って何て言うんだろう)…サムライの時代について書いた本ですね

と逃げ切れたような、逃げ切れなかったような…。

トピックカードで当たりクジ!


ここで時間が来てトピックカードを渡されます。机の上で手を組んで、時間の経過をしっかりと確認できる体勢をとります。

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トピックカードを見てみると…
1つ目…話せそうだけどそれほど自信がない
2つ目…これも話せそうだけどそれほど自信がない
3つ目…これはダメかな
4つ目…これもダメ。1つ目か2つ目になりそうかな
と思っていたところで、来ました!

 

No.5 Should large companies reassess their influence on the environment?

大企業は自身の環境への影響を再評価すべきか

 

得意の環境問題です!ほぼ勝利を確信!(残り4つのトピックはこの時点で完全に忘却しました。ごめんなさい)

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準備時間は50秒。十分に余裕があります。環境問題の引き出しから大企業と関連付けられるものを用意します。

そしてタイムキーパー(ちなみに案内係の女性)からOne minute has passed!の一言。

Which topic did you choose?

No. 5. “Should large companies reassess their influence on the environment?

You have two minutes. Please start.

 

いよいよスピーチ開始!


Introductionは面接大特訓で用意した雛形通り。ここは凝りません。あっさり終わらせます。
There have been a lot of discussions and debates about whether or not large companies should reassess their influence on the environment. Personally, I think that they should reassess their influence.

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1点目、僕が大好きな地球温暖化からの論理展開です。

大企業は地球温暖化を促進している。大企業は電気を大量消費しているが、発電のために大量の温暖化ガスが放出されている。このために近い将来、居住可能な地域が狭くなるだろう。例えば北極や南極の氷が融けることによって海岸地域が壊滅しつつあるというデータがある。

2点目、開発から生態系が脅かされるという論理展開です。

大企業は自然環境を破壊している。たとえば製造業の多くの企業が工場建設のために森林を破壊してきた。このために多くの動植物が居住地を失い、絶滅しつつある。生物種の多様性の喪失は人類の食糧難につながる。

そしてConclusionも雛形です。
For the reasons mentioned above, I think that large companies should reassess their influence on the environment.


ここで残り10秒。ちょっと時間が残りそうなので若干付け加えます。
I believe that there are many things they can do to protect the environment. Thank you for listening.


言い終わって1~2秒後にTwo minutes has passed.です。

アーギュメントの途中から面接官が2人ともウンウンと頷いてくれるのが見えたので、もうノリノリです。

さらには日本人女性の面接官に

時間ピッタリでスピーチが終わりましたね!

と誉められます。正直、これはもらったな、と確信しました。

このあとQ&Aでまた落とし穴にハマるのですが。

 

次回、最終回Q&A偏に続きます。

 

英検1級二次試験 面接体験談 その1 前日~待合室編

今回から3回に渡って英検1級二次面接の体験談を書きたいと思います。

 

2分間スピーチ編はこちら

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前日~ホテルに前泊

僕は英検1級の二次試験を札幌で受けました。

集合時間は10時15分。自宅から始発のJRに乗っても札幌駅着が10時。何かあったらアウトです。札幌駅から会場まで何分かかるかさえわかりません。心配性の僕は絶対に「間に合わなかったらどうしよう…」とテンパるのがわかっていたので、カプセルホテルに前泊することにしました。

 

(注)北海道の田舎路線はJRでも数分遅れで到着することがよくあります。さらに鹿などの野生動物と衝突して列車(ディーゼル機関車なので電車ですらない)が大幅に遅れることがまれにあります。

 

他にすることもありませんので、移動の高速バスの中、ホテルの中でひたすらスピーチの練習をします。

バスの中では自作のカードを見てアーギュメントを言えるかを練習、カプセルホテルの大浴場では、

2分間のスピーチを2本言えたらサウナから出ていい

などという謎のルールを作って練習していました。

 

当日朝

事前に調べた情報によると、30分前に受付を済ませた人が終了まで3時間待たされたなんて体験談もあったので8時45分には会場につくようにホテルを出発。

 

自己暗示をかけるために強がりのツイートをしてから会場の北海商科大学にに入ると…

 

 

10時15分集合の方は9時30分から受付を始めます

 

というわけで結局2階の控室で待つことに。(時間の記憶が若干曖昧です。9時15分だったかも)

 

それでも待ちきれずに15分前から受付で並んだんですけどね。

 

時間が来て受付を済ませるとスマホを銀色の袋に入れるように指示されます。この袋、受験者票を兼ねているので、スマホガラケーを持っていなくても首から下げなければならないそうです。

 

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待合室にて

エレベーターでいざ面接フロアへ。エレベーターは満員でしたが、準1級以下の会場は3階、1級のみ6階。途中から1人きりになってレベルの低い優越感を感じます。

6階で降りると、待合室に行く途中の教室では面接の真っ最中。少し話し声が聞こえてきて、聞き耳を立てたい衝動に駆られます。

何か自分よりはるかに流暢に喋ってないか…?

などと不安になりながら待合室へ。

 

待合室には15人くらいいましたが、全員前の時間の受験者だったようです。僕は同じの中で1番最初でした。

作戦通り!(笑)

 

待っている間に面接カードを記入するのですが、緊張していたんでしょうね。念の為確認するたびに記入漏れ発覚。生年月日を忘れたり、2枚目を書き忘れていたり。

 

あとはひたすら順番が来るのを待つだけです。

自作のノートを見ながらスピーチのポイントを確認。

 

まだか

 

まだか

 

まだか

 

もう不合格でもいいから(嘘)、早く面接を始めて終わりにしてください(泣)

 

最初に面接してもらってこれですから、終わりの方だったらどうなっていたことか。

 

ちなみに周りの受験生は面接大特訓、英作文完全制覇、旺文社の二次試験・面接完全予想問題を読んでいましたね。特に何が多いということもなかった気がします。

 

そういえば集合時間を過ぎてから来たお兄さんがいたのですが、無事に受けることができたようです。多少であれば遅刻しても大丈夫なようですね。

 

そして前の時間帯の最後の1人が終了。「じゃあ早速10時15分集合組の面接を始めますね~」なんて言ってくれるはずもなく、引き続き待たされます。そりゃ面接官も休憩が必要ですよね。

 

そんな中、ネイティブの男性面接官がトイレに行ったのか待合室の前を通ったのでニコっと微笑んで軽く会釈。好印象を与えて少しでも点数を稼ぐ作戦(セコい)。しかし3組同時に面接するので、そのネイティブ面接官に当たるかどうかは運次第。

 

そしてたしか10時40分だったと思いますが、10時15分集合組の面接開始時刻になって教室の前に行くように指示されました。

何とさっきのネイティブ面接官の部屋

これはイケるかもしれない(謎の確信)

 

教室の前で案内係の人に面接カードを確認してもらって、ここでも少し待ってから入室。「緊張しますよね」なんて声をかけてくれますが、特に話すこともなく時間がくるのをひたすら待ちます。

係の人がドアを開けて案内してくれるので、May I come in? Can I put my bag here?なんてやりとりは一切ありませんでした。

 

次回、2分間スピーチ編に続きます。

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英検1級 スピーチ対策 完璧に時間配分する方法

スピーチの時間配分は共通の悩み

 

英検1級の二次試験は以下の流れとなっています。

①2分間程度のインタラクション(自己紹介等)

②トピックカードを受け取り1分間で5つのテーマから1つを選ぶ

③選んだテーマで2分間の即興スピーチ

④スピーチやテーマに関して4分間程度のQ&A

 

二次面接の情報収集をしていてよく目にするのが

スピーチで時間余りまくった

とか

スピーチが途中だったのに切られた

という体験談です。

 

おそらく二次試験の準備をしていて一番苦労するのが「2分間で綺麗にスピーチをまとめられるか」という点ではないでしょうか。

 

よく

体内時計で2分計れるようにしましょう

と言われますが、正直難しいと思います。

本番は緊張感が強いですし、一度詰まったら頭が真っ白になるかもしれません。

 

実際のところ、このような経験は合格者にも不合格者にもあるようで、時間配分だけが原因で合否は決まらないようです。

 

とはいえ、2分ぴったりでスピーチを終えて気持ちよく面接を終えたいものですよね。

 

そこで今日は面接中に時間をさりげなく、しかし堂々と確認する方法を紹介します。

 

腕を組んで見やすい位置に時計を固定する

会場によっては受験者から見えるところに時計をおいてあるところもあるようですが、僕が受けた会場にはありませんでした。

腕時計はしっかりと用意しておきましょう。

僕が使ったのはホームセンターで買った1,000円の安物です。

①安いこと、②秒針が見やすいこと、この2つだけを基準に買いました。

そもそも普段はスマホで時刻を確認するので腕時計を使いませんからね。

 

面接中にさりげなく時間を確認する方法は簡単です。

まず、トピックカードを受け取ったらそのまま机に置きます。「手に持たなければならない」なんてルールはありませんので。

次に、そのまま机の上で手を組んで、片手で時計が見やすい位置に固定します。

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これで完成です。

ちなみに袖で時計が隠れないように、あえて袖の上に腕時計を巻いています。

 

これでスピーチの間、 時計をいくらでも見ることができます。

 

とはいえずっと下を見て話すのは面接官の心象が悪くなりますから、あくまでもチラッと一瞬確認する程度にとどめてくださいね。

 面接官を見て話す→チラッと時計を見る→また面接官を見て続きを話す→チラッと時計を見る、の繰り返しです。

 

視線しか動かしていないので、時計を確認しても不自然には見えないはずです。

万が一下を見たのが面接官に気付かれたとしても、トピックカードを確認しているのか時計を確認しているのは区別がつきません。

 

これで残り時間を調節するのは自由自在です。

少なくとも時間オーバーになるまで話し続けることはないはずです。

  

余談ですが、写真を1人で撮るのに非常に苦労しました。どうやって撮ったかはご想像におまかせします。

 

残り時間を分かりやすくするための一工夫

とはいえかなりの緊張状態ですから残り時間が何秒か瞬時に判断するのは難しいかもしれません。

そこでもう一工夫加えましょう。

 

トピック選びやスピーチが始まった時点の秒針の位置を指で押さえておきます。

 

僕は秒針が上半分(だいたい45秒から20秒の間)なら人差し指で押さえます。

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05秒位からスピーチが始まったらこんな感じですね。

 

下半分(だいたい20秒から45秒の間)なら親指で押さえます。

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35秒くらいからスピーチが始まったらこんな感じです。

 

これで何秒過ぎたか、何秒残っているか一目瞭然です。

2~3秒のズレはあるかもしれませんが、その程度はハッキリ言って誤差です。

 

あとは練習あるのみです。オンライン英会話等でスピーチの練習をするときにもやってみてください。

 

時計を見ながら練習する効果

そして時計を確認しながら話す練習をするのは、スピーチの練習として効果が大きいと思います。

 

というのは

何秒でどの程度の内容を話せるかわかるからです

時計を確認しながら話すと、「15秒あれば1つ例を出せるな」とか「残り30秒だから最後のアーギュメントは具体例を出さないほうが良さそうだ」という判断ができるようになります。

 

場合によっては「1つ目のアーギュメントは自信があるから1分10秒使おう。2つ目のアーギュメントは根拠が弱いから30秒で流そう」なんて作戦を立てることもできます。

 

ちなみに僕はこの方法でオンライン英会話の講師にも

時間ぴったり!すごい!

とよく誉められましたが、時計を確認しながら話していることに気づいた人はおそらく一人もいませんでした。

仲のよい講師には時計を確認していることを正直に伝えましたが、逆に感心されたくらいです。

 

まとめ

・腕時計を見やすい位置に固定すれば自然に残り時間を確認できる

・練習を通して何秒でどの程度の内容を話せるか把握しよう

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級 定額制オンライン英会話で二次面接対策をしてもらう方法

定額制オンライン英会話に英検1級対策コースはない

 

今までにオンライン英会話の活用について2回にわたってお話ししました。

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僕は主にNativecampにお世話になりました。

しかし、NativecampにしろDMMにしろレアジョブにしろ、英検1級の二次試験対策として使うには1つ大きな問題があるのです。

それは

定額制のオンライン英会話には正式な英検1級二次試験対策コースがないのです

 

そこで、今日は僕がNativecampでどのように二次対策をしてもらったか、どのような点に注意したかについて紹介します。

 

講師は面接対策のプロではないと割り切る

まずいちばん注意してほしいのは定額制オンライン英会話の講師はスピーチや面接指導のプロではない、正確にはプロとは限らないということです。

中には素晴らしい指導をしてくれる講師もたくさんいますが、的はずれな指摘をしてくる講師もいます。

例えば「今後テロは脅威を増すか」という話題について、ある日僕は

テロ対策技術が進歩するにつれてテロの防止が容易になる

という論旨で話したところ、その講師は

あなたはテロの恐ろしさをわかっていない!実際に私は友達をテロで失った!

と結構長い時間に渡って説教されてしまいました。

確かにそうなんですけどね…確かにそうなんですけど、これは面接対策で意見を述べるトレーニングであって、正しいか間違っているかを議論する場ではないのです。

 

また別の講師は面接大特訓で出てきたCO2, a main culprit of global warmingというフレーズを使ったときに、culpritをcauseに直すように指摘されました。

 

また別の講師はincreaseはインクリー「ス」ではなくインクリー「ズ」だとか、rightの発音がwriteになっているという、今考えてもよくわからない発音指導をしてくれました。

 

指摘したのが1人だけなら、その講師の方が間違っている可能性もある

ということには特に注意してください。

 

英検を受けることをとにかくアピールする

先にも述べた通り、英検1級の正式な対策コースはありません。しかし英検1級を指導できる力量を持った講師は意外とたくさんいます。

まずは「英検」「Eiken」で講師検索してみてください。Nativecampの場合、検索結果に出てくるのは主に日本人なのですが、1人だけ非ネイティブでEiken指導ができるとプロフィールに書いてあるフィリピン人講師のCharles先生がいました。

Nativecampでは非ネイティブで指導能力が高い講師を見つけることが非常に重要です。なぜならNativecampは予約の際に日本人講師は400コイン(約800円)、ネイティブ講師は500コイン(約1000円)必要なのですが、非ネイティブ講師の場合100コイン(約200円)で予約できるのです。

※コイン数、換算金額に関しては僕が受講した2019年時点での情報です。

 

しかもCharles先生は本番形式で5つのトピックを提示してくれて、Q&Aまでやってくれて、しかも僕と相性が合ってと至れり尽くせりです。

僕は入会特典コインを全てCharles先生の予約レッスンに使って、更に追加コインの購入までしちゃいました。

 

そのほか、予約なしのレッスン(受け放題)を受ける際には、必ず自己紹介にI’m going to take an English proficiency test, called Eiken.とアピールしました。聞かれなくても強引にねじ込みました。すると

ああ、英検ね。前にレッスンした生徒も受けると言っていたわ

と言ってすんなりと指導してくれる講師もいましたし、中には

私、以前に東京で英検の指導をしていたの

なんてラッキーな出会いもありました。

 

余談ですが、未だにproficiencyが上手に発音できません。単独ならまだいいのですが、文中にあると噛みます。

 

なお「英検」「Eiken」以外では「TOEFL」「IELTS」で検索するのがおすすめです。このどちらかがプロフィールにある講師はスピーキング対策にある程度自信があると思っていいです。

 

 

オンライン英会話で英作文の添削を頼む

とはいえ模擬面接ができる講師といつでもレッスンができるわけではありませんので、その他の講師とは何をしたかについて紹介します。

 

まずは

一次試験の前に英作文の添削をしてもらいました

 

前回、前々回と一次試験の前からオンライン英会話を始めたということについて書いてきましたが、そのメリットの1つがこれです。

もちろん英作文専門の添削サービスの方がレベルが高いと思いますが、小遣いに余裕のない僕はオンライン英会話の先生に英作文の添削を頼みました。

 

その場で考えて話すよりも、読み上げる方が気楽ですしね

 

どのオンライン英会話でも自由にトピックを選べるフリートークがありますので、そこで英検1級を受ける予定であること、自分で書いた英作文の添削を頼みたいことを伝えます。最初は「こんなこと頼んでいいのかな」なんてドキドキしますが、嫌な顔をされたことは一度もありません。

 

If you have any questions about my essay or the topic, please ask me.  I’d like to improve my speaking ability.と加えておくのも忘れずに。そうするとトピック関連のQ&Aまでやってくれる先生もいます。

こういう先生は二次対策のときにお世話になりますので必ずメモしておきましょう。

Q&Aまでやってくれる講師は結構少ないんですよ

 

 

スピーチの練習を頼む

英作文の添削形式である程度自信を持ってからは、原稿を見ないで話す練習をしてもらいました。

フリートークでスピーチとQ&Aの練習をしたいことを伝えて、以前に英作文で書いた文章を何も見ないで話してみます。すると

原稿がないだけで予想以上に話せない

という状態に気づきます。

今話していることに集中するのが精一杯で、次に何を話すか、前に話したこととどうやってつなげるかという点がおろそかになるのです。そしてWellとかUhとか連発してしまいます。

 

またこの際、

同じトピックを何度も練習しました

 

ときにはCan I try again?と言って1回のレッスンで同じトピックでのスピーチを繰り返すこともありました。

 

最初は日本語で考えて英語で話す状態ですが、繰り返すうちに英語で考えて英語で話せるようになります。単語が思い浮かばなかったときには易しい言葉におきかえることができるようになります。

 

同じトピックを繰り返すのは本当におすすめです

 

まずは頭に浮かんだ内容を英語で表現できるようになることが最重要です。

そこまでできれば2分以内に収めるのはテクニックでなんとかなります。これについては別記事にて紹介します。

 

まとめ

・講師はEiken、TOEFL、IELTSで検索しよう

・講師に英検を受けることをアピールしまくろう

・上達したければ同じトピックを繰り返そう

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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英検1級の時間配分 難問を切り捨てる勇気を持とう

 

難しい問題は捨てると最初から決めておく

以前にリスニング関連の記事リーディング関連の記事でも書きましたが、僕は英検1級に合格する最も効率のよい方法は

難しい問題を捨てる勇気

だと思っています。

 

残念ながら実際に受けるまではどこに難問があるかわかりません。

 

それは語彙問題かもしれません。

長文かもしれません。

英作文かもしれません。

リスニングかもしれません。

 

近年の英検は分野ごとの配点は全て1点です。

難しい問題を捨てて易しい問題、標準的な問題を確実に正解するのが最も効率がよいのです。

 

長文は設問ごとに時間配分を決めよう

特に長文ではこの作戦が重要になります。

一般的に大問3の長文は35分(500wordsの2題を10分ずつ、800wordsの1題を15分)で全10問を解くのが理想的だと言われています。

1分間に150語読めるとして、本文を読むのに3題で合計12分程度、内容に馴染みがないものもあるので余裕を見て15分かかるとします。

すると設問にかける時間は10問で20分です。

つまり2分間考えて解けない問題は難問と割り切って捨てていけば10問全てに余裕をもって目を通すことが可能です。

もちろん「捨てる」と言っても完全に諦める必要はありません。

一通り終わって時間が余れば読み直せばいいのです。

 

素直に順番に解いていくとどうでしょうか。

10問中の2問が難問で、答えを絞るのに6分ずつかかるとします。

残り8問は20分-(6分×2問)=8分で解くことになります。つまり1問1分で解いていなれければタイムオーバーです。

難問が最後に固まっていれば問題ありませんが、そうとも限りません。1題目や2題目に相性の悪い長文がくることもあります。

難問に時間をかけるだけ後ろの問題にかける時間が短くなります。

余裕がない状態で問題を解くとどうなるか…もうおわかりですね。

 

「問題が難しかったらどうしよう」と考えている時点で間違っているのです。

難問は必ずどこかにあります!

繰り返しになりますが、いかに難問に時間をかけずに、確実に易しい問題、標準的な問題を正解していくかが重要なのです。

 

英作文を解く順番にも注意

はっきり言います。

英作文は実力が半分、運が半分です。

たった1つのテーマしか勉強しなかったとしても、その1つのテーマが出れば高得点がとれます。一方で100個のテーマを勉強したとしても、101個目のテーマが出れば苦戦します。

英作文のテーマが楽勝だったとしても、激ムズだったとしても対応できるように準備しておくべきなのです。

 

つまり

英作文にもその他にも確実に答えられるように時間配分しましょう!

 

僕は英作文を解くタイミングを5つ想定していました。

1 試験開始直後

2 大問1の語彙問題が終わった時点

3 大問2の空所補充が終わった時点

4 大問3の長文読解が終わった時点

5 リスニングの先読みが終わった時点

この5回です。

 

僕は、脳は無意識に並列処理するという説を信じています。

学生時代の経験として、数学のテストでわからない問題を後回しにしたら試験終了前に答えがわかったという経験が何度もあるからです。

 

ですから、まず試験開始直後に英作文のテーマを確認して書けそうなら書く。アイディアが浮かばなければ暫く放置して思いつくのを待つ、という作戦を立てていました。

ひょっとしたら語彙問題に何かヒントになる文があるかもしれません。

長文問題にヒントがあるかもしれません。リスニングの先読みで何か思いつくかもしれません。

最悪、何も思いつかなくても仕方ありません。語彙、長文、リスニングの先読みには十分に時間をかけたので、英作文の評価が多少低くてもカバーできているはずです。

 

実際に2018年第2回の英作文ではトピックにa university degree in the humanitiesという語句が含まれていて、受験者がこの意味がわからずにライティングの成績が軒並み低かったそうです。

ちなみに「大学の人文科学の学位」という意味で、設問全体で「大学の人文科学の学位は今日の世界で妥当性を失ったか」というなかなかヘビーな問題でした。

しかも厳密にはhumanitiesは「人文科学」であって、社会科学(法学、政治学、経済学)とも違うそうなので「(理系に対して)文系学部の学位は…」と解釈した場合は減点になっているかもしれません。

 

もし僕がこの回に受けていたとしたら、トピックを正しく理解できていたとしても高得点をとれていた自信がありません。

 

まとめ

・難問をあっさり切り捨てられるように設問ごとの時間配分を決めよう

・英作文は思いつくまで放置。最悪の場合はほかの分野で確実に稼ぐ

 

皆さんの英語学習に少しでも役に立てば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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