英検1級二次試験 面接体験談 その3 Q&A編
英検1級二次試験の面接の体験談の最終回、今回はQ&Aについて書きたいと思います。
前2回の体験談はこちら。
1問目~答えが思い浮かばず苦戦
前回はスピーチに手応えを感じたところまで書きましたが、得意の環境問題なのでQ&Aも多分イケるだろうとタカをくくっていました。
甘かったです。英検1級の面接官をなめてはいけません。
スピーチの中で大企業は環境を破壊してきたとのことですが、では大企業は利益を確保しつつ、環境への悪影響を改善するために何をすることができますか。
…あ、そっちか。電力ならいくらでも思いつくのに…。ヤバい。思いつかない。仕方ないので伝家の宝刀を抜きます。
Excuse me. Could you say that again?
はい。時間稼ぎです。
質問を繰り返してもらいますが、いい回答が思いつきません。頭が真っ白になりかけています。仕方がないので、更に時間を稼ぎます。
それは難しい質問ですね。大企業にとって利益を確保することと、環境への悪影響を減らすことはどちらも非常に重要です。そこで…
もう何でもいいや。とにかく何か言おう。
環境に優しい素材を優先して使うようにするべきです。例えば木材を使えばコンクリートやアスファルトよりは害は少ないでしょう。
今思い出しても恥ずかしい…。もう少し格好いいことは言えなかったのかと思います。
2問目~面接官が使ったキーワードが聞き取れない
次にネイティブ男性からの質問です。
現在は多国籍企業が増え、これらの企業は複数の国で活動しているために政府による規制が適用できないケースがあると思いますが、どうしたらよいと思いますか
うわ、これまた一筋縄ではいかない問題を出してくれますね。さすが英検1級の面接官です。
それは難しく、また興味深い質問ですね。あなたがおっしゃる通り、それらの企業に規制を適用するのは難しいです…
とりあえず返答が思いつくまで時間を稼ぎます。えーと、政府がダメなら消費者かな。
ですから、消費者がそのような企業からは製品やサービスを購入しないという意思表示をすることが重要です。
ほ、なんとかうまく切り抜けられたかな。ところが!
So, you mean customers should ***** ?
大ピンチ!一番大事なキーワードが聞き取れない(泣)
Sorry?
もうちょっと言い方があったんじゃないだろうか…。
Customers should boycott?
あ!ボイコットか!良かった聞き取れた。
Yeah! That’s right.
あ!油断してYeahとか言っちゃった。そこはYesと言わないとダメですよね…。できればExactly!とか言えるといいんでしょうけど。
でもネイティブ面接官がウンウンと頷いてくれたのできっと大丈夫でしょう。
3問目~時間オーバーだけど喋り切る
気を取り直して第3問。
では発電による温暖化を防ぐために、消費者は何をすることができますか。
これは大丈夫。
やはり節電の意識を持つことが重要です。使用していない部屋の照明を消す、使っていない電化製品のスイッチを切るようにするべきです。そして…
ここでタイムキーパーから4分経過が告げられます。やばい!このままだとアーギュメントが弱い。ダメ元で最後にねじ込みます。
最新の製品を使うこともよいアイディアです。例えば私はこの夏に洗濯機を買い替えましたが、新しい洗濯機は古いものに比べて電力も水も使用量がはるかに少なくなっています。
ここまで言わせてもらったところで終了です。Q&Aで時間稼ぎをしすぎたために3問で終わってしまいました。
最後に何か言われましたが正直覚えていません。
ただ、少しでも印象をよくしようと最後に
I enjoyed talking with you. I had a great time! Thank you very much!
と中学生レベルですが、ポジティブに挨拶をして退出しました。
二次試験を振り返って
とにかく面接官のお二方が終始にこやかに聞いてくれたおかげで実力は出せたと思います。
トピックカードと面接官、両方のクジ運に恵まれた二次試験でした。
ちなみに二次試験終わった直後のツイートがこちら。
やれるだけはやった!
— くわがた (@Amanojakuwagata) 2019年11月3日
これで駄目ならしゃあない。実力だ。また鍛えて出直すわ。
それから発表までの9日間は物凄く時間の流れが遅かったですね。
二次試験を反芻して「詰まったとはいえそれなりに喋れたからイケるやろ」と「あそこは完全に言い間違えたなあ。あれが致命傷だったかもしれん」を何十往復もしてる。#英検1級
— くわがた (@Amanojakuwagata) 2019年11月3日
そして運命の11月12日。ここ10年間で一番心臓がバクバクした瞬間でした。
よっしゃキタ━━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━━!#英検1級 pic.twitter.com/ZZSstsiKdZ
— くわがた (@Amanojakuwagata) 2019年11月12日
今振り返ると、この程度で英検1級に受かるのかという気もしなくもないですが、更に高みを目指すための通過点ということで良しとします。
英検1級の二次試験を受ける皆さん、いつかは英検1級を取得したいと思っている皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。